西暦1686年春、深川の芭蕉庵で作られた、あまりにも有名な句
実際の古池は、芭蕉の弟子で生活上の後援者でもあった魚問屋鯉屋杉風(こいやさんぷう)が
川魚を活けるに使っていた生簀の跡で、芭蕉庵は、その傍らにあったといわれている
ものうい晩春のある日、死んだように静まりかえった古池に、ときどき蛙が飛び込んで
その沈黙を破る。蛙は古来、その鳴き声を歌に詠まれてきたが、飛び込む音を耳にとめ
そこに着眼して古池に結びつけた趣向が、この句の新しさでもある

古池や 蛙飛こむ 水のをと